通信制高校に通ううえで必要な学費とその貯め方

通信制高校へ進学、転入するにあたり、学費は学校を選ぶうえで重要なポイントの1つですよね。

ここでは公立の通信制高校と私立の通信制高校の学費の違いや、学費の貯め方について紹介していきます。

なんとなく公立の学費は私立よりも安いイメージを持っていると思いますが、果たしてどれくらい違うのでしょうか。
比べてみましょう。

公立の通信制高校は比較的入学金と授業料が安くなっています。

東京都を例に挙げると以下の通りになります。

一方で私立の通信制高校の入学金と授業料はコースや入学する時期によって大きく異なりますが、相場の平均は以下のとおりです。

公立と比べると高い金額が設定されています。しかし、私立の通信制高校は公立の通信制高校と比べサポート体制がしっかりしています。

例えば、課題の提出をネット上でできたり、学習の疑問点やつまずきなどをメールで対応してくれたりします。

またテストやスクーリングの日程調整も融通が利きやすいです。一方で公立の通信制高校は自力で物事を進める必要があるので私立の通信制高校と比べると卒業するのが難しいです。

実際に私立の通信制高校の方が卒業率が高くなっています。通信高校制に進学、転入する人は様々な事情や環境下にいる人が多いため、可能であるなら私立の通信制高校を選択するのがおすすめです。

授業料などで悩んでいる方は就学金などをすでに興味を持ち始めていると思います。どのような制度があるのでしょうか。

この制度は通信制高校でも使えます。
平成26年4月以降に高校に入学する人が対象者で、高校の国公私立は問いません。高校に通う生徒が学校から国に申請すれば受給することができます。

しかし以下の3つの条件のうち1つでも当てはまれば就学金の対象外となってしまいます。

「高等学校等就学支援金」を受給できれば、公立の通信制高校は授業料が全額無料になり、私立の通信制高校だと年間にして約12万円の授業料が免除されます。

「高等学校等就学支援金」を利用しても、私立の通信制高校の学費をまかないきれないため、学費を負担することになりますが、学習するうえでの環境の良さや卒業率の高さから私立の通信制高校を選ぶ人が増えています。

しかし、「高等学校等就学支援金」と併用で学校が用意している特待生制度や一般の奨学金制度を活用してさらに就学金を受けとる方法もあります。

奨学金は日本学生支援機構や学校が参加している基金に審査を依頼して利用できます。一部無利子の奨学金も存在しますが、基本的には返済義務があり、なおかつ利子もついてきます。

特待生制度は学校が指定する大学に進学する意欲、そして学力が伴っていると判断された場合や、スポーツや芸術で秀でた才能があると判断された場合に利用できます。

特待生制度は学校から様々な優遇を受けることができるので、利用できる可能性がある人はぜひ試してみてください。

「高等学校等就学支援金」しか就学金を受け取ることができず、学費が足りないという方はアルバイトをおすすめします。

なぜならアルバイトは、学費の貯め方として最も効率的かつ、確実な方法だからです。
しかし高校生だと雇ってもらえる仕事が限られてしまいます。その中で雇ってもらえる仕事として多いのはサービス業です。

高校生がファミレスやファストフード店の店員さんとして働く姿はよく見られます。通信制の高校だから服装規定には自由が欲しいという方は居酒屋の店員さんがおすすめです。

また多くのアルバイト代を稼ぎたいという人には24時間営業しているコンビニでのアルバイトがおすすめです。1回の勤務で多くのお金を稼ぐことができます。

また高校生だと給料(時給)がどうしても安くなってしまいます。そこで他に学費の貯め方として、おすすめなのがイベントスタッフなどの派遣型の仕事です。

派遣のため仕事によって差がありますが、給料は一般的なアルバイトよりも多くもらえます。

ですが、アルバイトにしても派遣にしても働きすぎには十分注意が必要です。

登校日数が少なく全日制の一般的な高校と比べて学費が安いといっても、通信制高校でも少なからずかかってしまいます。自分の目標が明確で強い意志が持てている人は学費の負担が少ない公立の通信制高校でもまったく問題ないです。

しかしいろいろな事情や問題から通信制高校を卒業することに多少でも不安を抱いている人は私立の通信制高校に行くことをおすすめします。学費は通信制高校を選ぶ際に重要なポイントですが、結局卒業できなかったらすべてが水の泡です。

通信制高校を選ぶ上で大事なことは、学校に入学してからのことを考え自分のライフスタイルにあったところを選ぶことです。